過去の就職活動を振り返った時に、スタートダッシュに失敗し、なかなか結果がでない学生に共通したことの一つは準備不足。
企業エントリースタートの3月を「それまではまだ始めなくていい」と捉えた準備不足が多く発生しました。またインターンシップに参加すれば何とかなるという勘違いもあり、結局はインターンシップに参加できた企業からもお声がかからず、慌てて就職活動の準備を始める学生も多くいました。
準備不足の中でも特に自己分析の不足は、やりたいことや自分の強みなどの自己理解を遅らせ、結果としてエントリーシート(ES)や面接での回答がボロボロだった学生も多く、結果として回答に一貫性がなかったり、結論を裏付ける理由や事例が抽象的だったりなど選考通過も困難な状況に陥りました。
分かっているようで分かっていない?「自己分析」という対策
そんな「自己分析」ですが、自己分析と聞くと言葉があまりにも曖昧で、変に難しく考えてたり、逆に「自分は行きたい会社が決まっているから必要ない」と思う学生もいます。
しかし、行きたい会社が決まっているならいるで、過去の経験談などでその根拠を裏付けしていくことも自己分析であり、またそうやって自分を振り返りながら分析していくと、すっかり忘れてしまっていた大切な夢を思い出して新たな目標が見えてくることもあり、これもまた自己分析です。
いわゆる私は自己分析が大切だと思っているわけですが、その理由こそ今回のタイトルであり、それを今回レジュメ画像でも表現してみました。
自己分析は通常、自分のこれまでの様々な経験やそれらの経験を通じた思いを整理していき、それを興味、目標、能力(長所や短所など)、価値観などに言語化してまとめていきます。
自己分析の2つの効果が生む成果
そうやって自己理解を深めていくことで、私は二つの効果が生まれると考えています。
一つ目は進みたい進路のイメージがつき志望先決定へとつながっていくこと。
二つ目は自分のことを様々な言葉にしてまとめることで、エントリーシートや面接で言語化して答えやすくなることです。
結局エントリーシートや面接で質問されることは、自己分析の結果だといえるので、自己分析はそれらの選考対策そのものにもなっていくといえるのです。
またこの二つの効果に共通していえることとして、自己分析はこれまでの様々な経験を整理しながら進めていくため、事例や理由という根拠を伴う論理的な伝え方を可能にしていくということがいえます。
このようにしっかり自己分析することは根拠のある「志望先の決定」と、根拠のある自分自身の説明という「選考対策」につながり、その結果として『志望する受験先に受かる力』という一つの成果になっていくといえるのではないでしょうか?