就職活動を通じてずっと“持ち歩く”ことになる自分を語る鉄板ネタ。それが自己PR。
どんなエピソードを取り上げようか?そのエピソードをどうまとめるべきか?皆さんもいろいろ思案されていることでしょう。
今回は自己PRを作成するうえで重点的に仕上げていきたい2つのポイントを私なりにお伝えします。
第1のポイントは「課題解決エピソード」
まず先にお伝えしていきたいのは、自己PRで皆さんが結論付ける「○○力」や「○○性」といったキーワードに何を選ぶかということについて、企業側はあまり関心を持っていません。
極端にいえば何でもよくて、判断力でも、忍耐力でも、主体性でも、協調性でも、なんでも構いません。
というのも、企業が学生に求める力は総じてビジネスに通じる力といわれる「課題解決能力」であり、様々な「○○力」や「○○性」はあくまで課題解決能力の内訳として見ているため、その学生に課題解決能力があるのであれば、それは判断力でも、主体性でもなんでも構わないわけです。
自己PR作成における1つ目のポイントは、○○力、○○性などの選ぶべき単語ではなく、
その能力を客観的に証明するために紹介する「課題解決エピソード」です。
どんな課題(問題・目標)を【どうやって解決(達成)したのか】というプロセスや解決方法こそ、自己PR最大の見せ場であり、自己PRはエピソード命だといえます。
ぜひ企業の印象にしっかり残るような“創意工夫を発揮した解決方法”や“独自性を発揮した解決方法”などを思い出してほしいと思います。
そういう意味でも自己PRに期待されるのは以下の視点です。
◆何をやり遂げたのかよりも、どうやってやり遂げたのか。
◆どんな成果を上げたのかよりも、どうやって成果を上げたのか。
◆何を解決したのかよりも、どうやって解決したのか。
※総じて実績よりも課題解決のプロセス。
第2のポイントは「仕事への応用」
次に2つ目のポイントですが、私はよく自己PRは「未来形で締めくくろう」と話しています。これはエピソードで発揮した力を今後の仕事において「このように活かしていきたい」、あるいは「活かしていけると考えている」という仕事への応用を指します。
これがあって初めて就職に向けたPRというものになります。
自己PRはエピソードや伝えたい能力だけ述べて、応募企業にお役にたてるかどうかは、そちらの判断にお任せしますという書き方も多いのですがそれでは自己満足というか、相手目線に立っていないですよね。
ここはしっかり仕事研究を行なって、自分の力が企業での仕事のどこにどのように活かせると考えているのかしっかり述べて、企業から「既に目線は入社後を見据えている期待すべき人物だ!」と評価してもらいたいですね。