面接がなかなか上手くいかない学生から「面接ではいつも面接官からの冷めたような対応や厳しい対応に苦戦する」という相談をもらいます。
詳しく話を聞いてみると、そんな面接では共通して自分からも同じような働きかけをしてしまっているようで、例えば笑顔で挨拶できない、面接官の目を見て話しができないなど、自分もまた暗く冷たい雰囲気を面接官に与えてしまっている。
実は行動心理学に「相手は自分を映す鏡」という言葉があります。
これは、相手は自分の相手への態度と同じような態度で応じてくるというもので、例えば圧迫面接など面接官の冷たく厳しい態度は、学生側からの無表情で冷たい態度に同じように応じただけに過ぎないともいえます。
同じ面接官なのに学生によって態度が違った?
ある年に同じゼミにいる二人の学生が同じ会社を受けました。
同じ面接官であるにもかかわらず、一人の学生の時の面接は気さくな空気の中で行われ、もう一人の学生の時は圧迫面接になりました。
気さくな空気の中で面接を行った学生は普段から自分からの働きかけの姿勢がとても明るく、圧迫面接になった学生は、どちらかというと相手からの働きかけを待って、それに応じるような姿勢でした。
それであれば、おそらく自分から先に面接官に与えたイメージが、そのまま鏡写しのように面接官の態度になったのだと思います。
自分の態度が面接官に鏡写しになるのであればやるべきことは一つ。
まずは面と向かった瞬間に、満面の笑顔に面接への感謝の気持ちを込めて元気よく挨拶したいですよね。
こうやって面接は企業によって作られる場ではなく、皆さん自身によって作っていくことができる場なのです。