就職活動で自分を語るにはこれだ!という鉄板ネタが自己PR。
学生時代の何らかの課題解決エピソードを紹介し、仕事への応用を力強く宣言します。
ではその自己PRのなかでもどの部分が企業にとって一番の関心のポイントなのか?
今回はそんなお話です。
振り返りたいのはエピソードの「WHAT」ではなく「HOW」
自己PRでは何をやった人なのか?ではなく、どうやった人なのか?を見ています。
「WHAT」ではなく「HOW」が大切ということです。
例えば水泳で関東学生チャンピオンになったとしても、水泳の実績そのものは仕事に役立ちません。(君は泳いで営業に行くのかい?みたいに)
しかし関東チャンピオンになる過程において発揮した様々な努力や工夫のプロセスは、きっと仕事に応用できるといえるのではないでしょうか?
いわゆる自己PRはどうやって課題解決をできる人なのか?
その解決や成果を上げるための行動に今後の仕事への再現性を期待しているといえます。
そういう意味でしっかり見せ場を作っていきたいのが、その解決のために「どうやったのか?」という具体的行動の紹介であり、他の学生がライバルである以上、企業人事の目をくぎ付けにするような差別化を図っていきたいところです。
企業人事の記憶に残るような課題解決策はなかっただろうか?
私自身も前職では採用に携わっていて、いまも大学での添削などで様々なESを見ていますが、やはり一番注目しているのはどんな方法で課題を解決したのかという具体的行動です。
そして何年経っても記憶に残っているのもまた印象的な課題解決の方法です。
例えば~
■個別指導塾の講師のエピソード
生徒同士で互いが互いの学力テストを作る企画を発案しライバル心を芽生えさせた。
■競技者が少なく大学にコーチもいないエスキーテニス部でのエピソード
社会人チームとの定期的な合同練習を実現させ、1年後そのチームと決勝を戦い全国優勝した。
■緊張するあまりいつも予選落ちしていた射撃部でのエピソード
授業はいつも一番前に座り、先生に当てられる緊張感で精神を鍛え決勝進出。
しかもその後、全員の練習マニュアルの一つにもした。
■大会では多くのチームが一堂に集うよさこいのエピソード
街を歩く人たちに迷惑をかけないように、待ち時間や移動時の隊列を確立させ特別奨励賞を受賞した。後日、その隊列は他のチームにも広まった。
目指したいのはエピソードを読んだ企業人事からの「なるほど!」「へえ!」「そうきたか!」といった課題解決の工夫に対する感嘆の声の獲得。
ぜひエピソードを振り返るときには、そんな独自の工夫がなかったかしっかり思い出してみてはどうでしょうか?
むしろ、そういう課題解決の工夫が語れるエピソードがある活動こそ自己PRにしていきたいですね。