就職活動を続けていると、面接で実際の仕事の厳しさなどの現実を突きつけられ、就職そのものが次第に嫌になってくるという話も聞きます。
またそんなタイミングで「正社員という働き方に縛られないで自由に仕事をしよう」なんて一部の言葉に惹きつけられたりして…
しかし、やはりまずは正社員としての社会生活をスタートして欲しいと思うわけです。
その理由は一言「まずは安心して社会人生活をスタートしてほしい」これに尽きます。
加えて「いつかは結婚したくないか?」「家族を持ちたくないか?」「社会人として社会にしっかり承認されたくはないか?」という問いかけもあります。
正社員とフリーで働くことの様々な違い
そこで今回は正社員にはあって、フリーター(もしくは個人事業主)にはない多くのメリットを、画像と併せて私なりにまとめてみました。
●社会保険、厚生年金の半分を会社が負担してくれる(見えない給与ともいえる)
●基本的に業績に応じた賞与がある(年収ベースでフリーターと大きな差)
●基本的に【無期限契約】であり雇用が安定している(法律上簡単に解雇は出来ない)
●年金の額が半端ない(現状として厚生年金は国民年金の倍以上)
またフリーターというのは、会社にとって人件費節約や雇用の変動的調整のために採用しており、雇用終了なども比較的容易にできるため、非常に不安定だといえます。
この安定感という違いからも例えば正社員はクレジットカードが作れても、フリーターはなかなか作れない、正社員は賃貸マンション契約が簡単にできても、フリーターは複数の保証人を要するなどという社会的立場さえも違ってくるのです。
当然フリーター同士で結婚なんてことも現実的にはなかなか実現しないでしょうし、例えば自分が男性だとしてフリーターであれば、彼女はなかなか結婚してくれないと思います。
なぜか?
子供を作り育てることを考えてみましょう。
子どもが生まれてから大学(私立)を卒業するまでにかかる費用は、一人あたり3,000万円以上といわれています。もちろん子どもの数が二人、三人と増えていけば、かかる費用もさらに増え、家計に与える影響はかなり大きいものがあります。
一方、フリーターの平均年収は200万円といわれており、生涯賃金は約9,800万円になります。そして正社員の生涯賃金は約1億7,800万円。約倍もの違いがあります。
子供一人育てるのに、フリーターだと毎年自分の年収くらい必要になってくるということになります。
まずは正社員として社会人生活の基盤を作る
中には「いや、いつまでもフリーターなんてするつもりはありません」という人もいます。
しかし、現実的には正社員から正社員に転職はできるけど、フリーターから正社員への転職は非常に困難なのです。
正社員として応募しても企業が前職フリーターという事実を嫌うのです。
歳を重ねれば重ねるほどにその傾向はより強くなります。
簡単に言えば「いままでなぜフリーターだったのか?」というレッテルと貼られているということ。
そして、何より伝えたいのは正社員として就職するには、大卒新卒が最も有利だということです。新卒ほど正社員への近道はありません。
ちなみに就職せずに卒業した瞬間から基本的には既卒者になり新卒ではなくなります。
いまこの大切な時期だということをしっかり受け止めて、最後まで諦めずに頑張ってほしいと思っています。