就職活動で気付かないまま評価されていることの多い、ちょっとした…しかしとても大きな失敗例。
今回は前回に続きその2回目をお届けします。
■エントリーシートや履歴書に貼り付ける写真が無表情
就活に使う写真は、公的申請書類に使う無表情の顔写真ではありません。
PR写真ともいわれ、笑顔で自分の企業に対する思いを表情に示します。
基本的には口を閉じて口角を上げる笑顔。
もちろんしっかりした写真スタジオで撮ります。
費用は2000~4000円程度。
写真の効力!あなどれません!
■会社説明会や面接の会場に早く着きすぎる
開始30分前とか、1時間前とか、あまりに早く着いて受け付けしようとすると、かえって企業に迷惑をかけます。
まだ準備中なのにその学生の対応をしなければいけなくなるからです。
理想は10~15分前の受け付けが良いといわれています。
■会社説明会で自由席なのに後ろを選んで座る
基本的に自由席であれば後から来る人のことを考えて前から詰めて座りましょう。
またこれは自分の積極性を示すことにもつながります。
前に席が空いているのに後ろに座る。どうみても消極的ですよね。
■締め切りギリギリに送る応募書類
締め切り前日の深夜に24時間受け付けの郵便局に駆け込んだ!
これは決して美談とはいえません。
採用選考は相対評価の世界。条件を満たしている人の中からさらに合格・不合格がでます。
早く届いたESの中身は濃く、ギリギリに届いたESの中身は薄いとは実際の企業の声です。
■集団面接のとき他の学生の話に無関心
かといって形だけ頷いて聞いているふりをするのではなく、その時間を共有する仲間として本当に分かち合う気持ちで臨んでほしいですね。
面接官3名、学生4名ならば、合計7名でグループディスカッションを行っているイメージです。
グループディスカッションなら皆の話に真剣に耳を傾けますよね。
そういう気持ちで集団面接のときもぜひ。
■資料などを受け取るときパッとすばやく受け取ってしまう
相手に対する配慮を欠いた動きであり、自分本位な人間だと判断されるでしょう。
手渡される資料はそっと丁寧に受け取ること。
■メールで質問に対する回答をもらったのにお礼も返信もしない
自分から質問をしてその回答をもらったなら、送ってくれた企業の人は自分の回答が理解できたかどうか気にかかっています。
お礼を伝えてほしいという以前に、理解できたかどうかを知らせてほしいのです。
■話を聞いているときに相手から目を一瞬逸らす
例えば相手が自分に対して真剣に話をしてくれている最中に、その相手の後側にある時計にチラッと目をやったり、ちょっとした物音がした方向に目を向けてみたりすると、正直「なんだこいつ」と思われます。
注意散漫&完全自分本位な姿勢ですね。
子供のころに「あんた聞いてんの!?」とよく怒られていたなんて人は要注意です。
■素直な受け止めができず、すぐに「いや、でも…」と言い訳する
これは最近の若い世代にとても多い傾向にあります。
言い訳というよりも「正当化」しようとすると言ったほうがいいですね。
反論したいことがあっても、まずは相手の指摘や言葉を受け止めること。
受け止めたうえで自分なりの主張があれば言いましょう。
これを「YES-BUT法」といいます。
「なるほど、よく分かりました。しかし~」これによって相手との良好な関係を保ったまま、お互いの率直な意見を交わしていくことが可能になるのです。
■「○○でお願いします」と一方的に伝えている
例えば「資料を送ってください」「明日連絡ください」「面接を14時予約でお願いします」など、一方的な依頼・お願いでは相手側は従うしかない状況になります。
お願いするときは「疑問文」で。
これは接遇術などでよくいわれるマナーです。
例えば「資料を送っていただけますでしょうか?」「明日連絡をいただけますでしょうか?」「面接を14時予約でお願いできますでしょうか?」ということです。
この謙虚さを欠いた一方的な依頼・お願いも最近の若い世代に増えていますよ。
■無断欠席
1社くらいいいや…1回くらいいいや…今日くらいいいや…もちろんマナー違反でもありますが、この一つひとつの怠慢が、もう企業との縁が一切なくなるなど、いずれ自分を八方ふさがりにしていきます。
社会人の世界でもよくあるのですが、例えば無料セミナーだから欠席してもいいやとドタキャン。しかし無料のセミナーこそ主催者の経費負担が大きいということを認識していないのです。