「初対面力」
私はたまに学生の皆さんにこの「初対面力」という言葉を使っています。
人間関係能力やコミュニケーションの能力の中の一つであるともいえる初対面力。
これは初対面で良好な人間関係を築く力を指します。
ただこれは私が勝手に命名した造語なので、自己PRに使える「○○力」とは異なります(笑)
これまでも当ブログで何度か触れてきましたが、就職活動は企業に対しても、他の学生に対しても、いたる所で初対面が展開される場。
面接でも企業は初めて会ったその日の印象で評価し合否を決めなければならず、グループディスカッションやグループワークでも、会ったばかりの学生同士がチームワークを発揮する力を見られています。
そんな就職活動の現場で苦戦を強いられるのが、初めて会った時にまず相手の出方によって自分の態度が決まるような学生です。先に挨拶するのは自分ではなく相手の方だったり、人見知りだったり、働きかけるよりも応じるばかりの学生もそうです。
また面接で「昨日は面接官がフランクな人だったから自分らしく話せました(ホッ)」なんて報告をくれる学生もいますが、これも実は危険地帯。
面接官がフランクだったから自分も…これも相手の出方に応じるばかりの自分だと白状していますよね。
しかし、ビジネスは待っていてお客様からの依頼に応じるのではなく、自らお客様に働きかけていく世界であり、当然一人ひとりの社員にもその姿勢が求められています。
応じるだけの指示待ち人間ではだめだということ。
またこちらから働きかけることができるということは、相手に敬意を払った誠実さの発揮ともいえ、逆に相手に先に動かせてしまうということは自分本位、自己中心であるともいえます。
初めて会った瞬間だからこそ見逃さない学生の姿勢
こういった働きかけや、相手の出方に応じるだけなどのタイプが分かるのも、初めて会った時の初対面の場なのです。まだお互いの気心が知れていない初めて会った瞬間だからこそ、分かるともいえると思います。
よく就職活動は第一印象が大切だといわれますが、実はそれも今日のテーマにつながります。
第一印象とは見た目の外見を指しているのではなく、初めて会った時の態度・姿勢のことを指すわけです。
だからこそ「初対面力」を磨こう!なのです。
面接での最もシンプルで大きな落とし穴にもなっていること。
それは自分から動けるか?相手の動きを待ってから動くのか?とても大切なことだといえます。