面接で毎年、見落としがちで、多くの学生にとって痛い経験となっている入室の瞬間。
これまでも当ブログでは、見た目ではなく姿勢を見られるという視点で第一印象の大切さについて触れてきましたが、今回は特にその第一印象を相手に与える場となる「入室時」に心掛けたいことについて触れていきます。
まずドアのノックは3回。
これはよく知られているマナーですね。
ちなみにノック2回は「トイレノック」という名称がわざわざ付いています。
とはいえノックの回数が評価に影響することはほとんどないでしょう。
ドアを開けた瞬間、皆さんの目線はどこに向けていますか?
大切なのはここからです。
ノックをして中から「どうぞ」と聞こえたらドアの外で元気よく「失礼いたします!」
そしてドアを開けるのですが、その時は必ず室内の面接官に目を合わせ笑顔で入室し一礼します。(この時には開けたドアを片手で持ったままの一礼)
どうですか?できていますか?
実はこのとき、ほとんどの学生がドアを開けた時に面接官に敢えて目を合わせずにうつむいて無表情で入室してきます。
その数、約9割の学生と言っても過言ではありません。
しかしこの瞬間こそが第一印象なのです。
第一印象とは見た目ではなく、人に対する最初の態度であるとこれまで伝えてきましたが、では、こちらからお願いして時間を確保してくれて部屋の中で待ってくれていた相手に対して、ドアを開けた瞬間なぜ下を向いて無表情なのか?(嫌なのか?)ということなのです。
これをやってしまうと、なかなかその悪い印象をくつがえすことはできません。
逆にその悪い印象が圧迫面接を引き起こす引き金にもなっています。
相手は自分の態度を写す鏡といわれ、自分の無表情で誠意のない態度が、相手の無表情で厳しい対応を引き出します。
企業は向き合っていないときの表情ほど注視している
次に、ドアを開けて笑顔で入室(ドアを開けながらお辞儀)した後はドアを両手で閉め、閉まったドアを背にもう一度姿勢を正して、面接官を見ながら「失礼いたします!」と明るく笑顔で挨拶します。
この際、失礼いたしますと言った後にお辞儀をする「分離あいさつ」を発揮したいですね。
またドアを閉めるときに面接官に背を向けることになりますが、その体を反転させる時にふと無表情に戻る学生も多くそれも要注意です。
顔を合わせていないときのその無表情こそ普段の姿かと誤解されかねません。
そしてドアを閉めて「失礼いたします!」と挨拶した後は、笑顔のまま椅子の横まで歩き、促される前に自発的に自己紹介(名乗る)してお辞儀です。
ここでも椅子まで歩いていく間、あるいはお辞儀をするときに無表情に戻らないように。
これが一連の入室のマナー。
こうやって最高の第一印象を獲得することで好意的な見方をされることから話しやすい面接の雰囲気になっていくので、最高の第一印象は自分の面接を楽にさせてくれます。
いわゆる先手必勝!これが面接で大切なポイントです。
もちろん今回ここに書かせていただいた内容を覚えるだけでは身に付きませんので、必ず大学のキャリアセンターなどで模擬面接も積極的に行ってくださいね。