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新卒求人倍率に見る侮れない現実

記事1表紙「新卒求人倍率に見る侮れない現実」

記事1パワポ「新卒求人倍率に見る侮れない現実」

景気回復、活発な新卒採用、売り手市場への回復、など学生の皆さんにとっては
比較的安心材料となるような声が広がっていて、私の周囲でも「先輩が楽勝だったから」と少し安心している様子もうかがえます。

求人倍率って何?求人倍率の数字で見える現実とは

さて、今回、画像にまとめたこの求人倍率(リクルートワークス研究所調査)ですが、
単純にいえば「企業側の求人総数」÷「企業就職を希望する学生総数」であり、例えば求人倍率3倍であれば学生の3倍以上の求人数があるということ、0.5倍であれば学生数の半分の数しか求人がないということになります。


大学受験などの倍率は数字が大きいほど狭き門ですが、求人倍率についてはその数字が大きいほど、すなわち求人倍率が高いほど、多くの求人があるということになります。


そして2017年に卒業する一つ上の先輩たちの求人倍率が1.73倍。
学生の倍近い求人数が用意されているので、理論上は全員就職ができる数字です。


しかし、行きたい会社に行けるかというと、そうは甘くないと突きつけられるのが従業員規模別の求人倍率や、業種別の求人倍率です。

“志望動機”で安易に選んだことがすぐにわかる

やはり大手企業には応募者が集中し、業種別でみれば銀行・保険を中心とした金融業界が超狭き門になっています。


大手企業への応募者殺到、金融業界への応募者殺到…
これらに共通するのは、景気が良くなり求人環境も良くなると、多くの学生が“安易に”志望先を選ぶ傾向にあるということです。


例えば今年は金融業界の企業に対する志望動機の甘さが目立ちました。
「地域貢献したい、地元貢献したい」といった公務員か?と突っ込みたくなる志望動機や「一番多く会社や人と関われるから」といった意味不明な志望動機が目立ち、金融業界のビジネスモデルの本質に触れたような志望動機はほとんどありませんでした。


これが安易に選んだということを示している証拠だと思うのです。
確かに少子高齢化による労働人口の減少なども背景として新卒採用に対する期待は高まっています。

狭き門を広げるには相当な準備と対策を

しかし同時に近年の「厳選採用」という言葉に代表されるように
企業は単に人数確保のための採用計画からは卒業し、より質を求める傾向にあります。


そして企業規模や業界によっては景気と反比例するかのように、安易な志望からさらに狭き門になる。

就職環境は総じて好調。
しかし行きたい会社に行こうと思ったら相当な準備と対策が必要。
そう考える材料になればと思います。


ちなみに新卒以外の正社員求人倍率は依然厳しい0.90倍。
ぜひ恵まれている新卒としての就職を実現させてもらえたらと思います。

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筆者プロフィール

篠原 功治

学生・若年者キャリア支援活動を軸とした「サインキャリアデザイン研究所」の代表を務める傍ら、CDA(Career Development Adviser)の資格を活かしキャリアアドバイザー、キャリアデザイン科目の講師として、神戸大学、甲南大学、広島工業大学、安田女子大学など約20校の大学、短大、専門学校に登壇中。
就活学生むけの面接対策講座等は、毎年高い評価を得ている。

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